ストレスを何とかしたい!
「仕事つらすぎ」「人間関係しんどい」「就活不安」「コロナが怖い」・・・
私たちは、日々、いろんなストレスを受けて悩んだり苦しんだりしています。
切実に何とかしたい!
そんなときには、どうするのがよいのでしょうか?
お出かけして気分転換、友達に愚痴をこぼす、根本的原因を解決する、自分の受け止め方を変える、リラクゼーション法をためす・・・ストレスケアには、いろんなアプローチがあります。
ストレスケアの方法は、人それぞれ。自分の状況や性格にあったアプローチを見つけていけばOKです。
その一方で、ストレスケアにおいて、どの人にも共通して大切なことがあります。
それは、ストレスを理解すること、です。
ストレスと「戦う」ことはおすすめしない
何とかしてストレスに打ち勝たなければ!強い気持ちをもって、このつらさを乗り越えてみせるぞ!
私たちの生活は、多くのストレスに溢れています。
その度に、戦闘モードになっていたら、脳(体も心も含みます)が持ちません。ストレスへの向き合い方としては燃費が悪いです。
また「強い気持ち」という漠然とした根性論だけでも上手くいきません。
自分の性格や置かれている状況、ストレスの種類や程度によって、ストレスへのアプローチをカスタマイズする方が、効果的です。
とてもストレスには勝てない。ストレスに負けてしまう心の弱い私は、ダメなヤツだわ・・・
「戦う」というスタンスは「勝ち負け」へとつながります。
ストレスへの対処が上手くいかないと「ストレスに負けた」と捉えてしまいがちです。
ただ「ストレスへのアプローチを変えた方がいい」だけかもしれないのに、「負けた」理由を探して「自分がダメなヤツだから」と自己否定感が強まってしまうことも多くあります。
「心が弱い」というのも漠然としています。
仮に「心が弱い」と感じるような状態があるとしても、それが「ダメなこと」なのでしょうか。
自分の状態を〇×でジャッジすることなく、より適したストレスへのアプローチを試していくことが大切です。
ストレスとは「うまくつきあう」
ストレスとは「うまくつきあう」ことが大切です。
そして、「うまくつきあう」には、相手=ストレスを知ることがだいじです。
ストレスは悪者か?
ストレスという言葉は、日常でよく使われ、だいたいはネガティブな意味を伴います。
しかし、ストレスの研究で有名な生理学者ハンス・セリエ氏は、こう言っています。
ストレスは、人生のスパイスである
私たちは、生活の中でさまざまなストレスを経験します。
過度なストレスは、心身の不調などにつながり悪影響を及ぼします。
しかし、適度なストレスは、人生によい変化をもたらし味わい深いものにしてくれるのです。
ストレス≠完全な悪者
「ストレスは、完全な悪者であり排除しなければならない」という考えを変えていくと、ストレスとのつきあい方も変わっていきます。
よいストレスの例
それでは、人生のスパイスとなるような、よいストレスにはどんなものがあるでしょう。
学生の方なら″テストや入試″、社会人の方なら″大事なプレゼンや商談″などをイメージしてみてください。
ストレスが強く過度になってしまうと、お腹が痛くなったり頭が真っ白になったりと、体や心に悪影響が出てしまいます。
ではストレスがなければいいのかというと、そうでもありません。ストレスがゼロになると、リラックスしすぎる状態となり、注意力が散漫になり集中ができないなど、本来の実力が発揮できません。
適度なストレスは、ちょうどよい緊張感をもたらしたり集中を維持させるなど、プラスに働きます。パフォーマンスを最大限に引き出すための力となり、よい結果や達成感につながっていきます。
まとめ
私たちに必要なのは、ストレスを排除することでも打ち勝つことでもありません。
ストレスにはいい側面もあることを理解し、″過度なストレス″にならないよう″適度なストレス″に調整していくこと、それが、ストレスと「うまくつきあう」ことです。
このイメージをもちながら、自分にあったストレスケアや対処法などを実践していきましょう。
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