心の元気のための読書

『読書療法』という手法もあるように、「本を読む」ことは、心を整えるために効果があると考えられています。

季節は秋。

「読書の秋」とも言われるように、暑さがやわらぎ過ごしやすい気候となる秋は、さまざまなことに集中して取り組みやすくなる時期だといえます。

じっくり、ゆったり、読書をして過ごすのもよいかもしれません。

                 

読書の心理的効果

本を読むことには、心を元気にする効果があります。

  

没頭

何かにとても集中して夢中になることと、不安な気持ちというのは、同時には生じにくいです。

読書によって、物語に没頭することは、不安な気持ちをやわらげる一時的に違うところに置いておく効果があると考えられます。

  

同一化・共感

登場人物に自分を重ね合わせて物語を体験することで、自分の考えやふるまい方に変化がもたらされます。

また、共感することで、泣いたり笑ったり感情を外へ出すことも効果的。

心を動かされて涙を流すと、脳内のストレス物質が排出されます。

   

カタルシス

読書を通してさまざまな感情が引き起こされることで、心が解放され気持ちがすっきりとします。

  

注意点

読書には、心にプラスの効果をもたらしますが、注意点もあります。

   

疲労感が強い時の読書

本を読むという行為には、一定の集中力が必要です。

本に集中するのが難しいくらい疲労している時に読書をしようとすると、上手く読み進められないことにイライラしたり落ち込んだりしてしまうかもしれません。

疲労感が強い時には、睡眠や休息など疲労回復を優先させましょう。

  

気持ちが落ち込んでいる時に、ネガティブな内容の本を読む

気持ちが落ち込んでいる時に、ネガティブな内容の本を読むと、登場人物への同一化や共感がマイナスに働いてしまうことがあります。

憂鬱な気持ちが更に増すのは避けたいですね。

あらすじを確認して読む本を選んだり、読み進める内に憂鬱さや落ち込みが増してくる感覚があれば、すぐに読むのをやめましょう

  

  

読書で心のメンテナンス

日によって心の状態は違います

エネルギーにあふれて幸福感に満ちた日もあれば、不安で憂鬱な気分の日もあります。

読書のもつ心理的効果を、心のメンテナンスに生かしていくのもいいですね。

気軽にスカっと楽しめる本、人生に希望を感じられる本、あったかい気持ちになる本、新しい気づきに出会える本、夢中になれる世界観の本・・・

その日、その時の心に合った、素敵な一冊との出会いがありますように。

                   

最後までご覧いただき、ありがとうございました。